結論:「つべ」「ようつべ」は、いずれも YouTube を指す日本のネットスラング。カジュアルな場では通じますが、ビジネスや公式文書では “YouTube” の正記が基本です。
この記事では、「つべ」「ようつべ」の、起源・使い分け・派生語(ゲーム文化)まで、初心者にもやさしく整理します。
つべ・ようつべとは?YouTube略称の意味と起源
「つべ」「ようつべ」= YouTube を指す略称/俗称です。どちらも日本のネット文化で自然発生的に広がりました。
- 「ようつべ」:YouTube を音で崩した表記(遊び言葉)。
- 「つべ」:さらに短縮した形。X(旧Twitter)やコメント欄で、サラッと書ける“省エネ表記”。
使うシーンの目安:
- カジュアル(SNS、配信の雑談、友人チャット):◎「つべ/ようつべ」
- 公的・ビジネス(社内資料、企画書、プレス):×
→ “YouTube” と正しく記載しましょう。
YouTubeを「つべ」「ようつべ」と呼ぶ理由と歴史
- IMEのローマ字かな変換の影響:日本語入力モードでキーボードから
youtube
と打つと、自動的に 「ようつべ」(よ = yo/う = u/つ = tu/べ = be)に変換されます。“打ってそのまま確定”という手軽さが、俗称の定着を後押ししました。
試し方: IMEを「ひらがな」にして
youtube
とタイプ → 変換前の文字列が「ようつべ」→ 確定。半角英数へ切り替えると YouTube と英字で入力できます。
- 入力しやすい:スマホでも日本語かなでもサッと打てる。
- 雰囲気を柔らげる:カジュアルで親しみやすいトーンになります。
- ネット文化の名残:掲示板・動画共有の初期に、固有名詞を伏せ字や言い換えにする遊びがあり、その流れで広まりました(諸説あり)。
- 視認性が高い:ひらがな表記は字面がやわらかく、コメント欄でも読み飛ばされにくいという実用上のメリットがあります。
- “内輪感”の演出:スラングを使うことで、軽いノリやコミュニティ感を出せます。ときには検索避け・炎上回避の婉曲表現として選ばれることも。
- 音のテンポ:口頭でも打鍵でもリズムよく言えるため、雑談・配信で使われやすいのが定着要因のひとつです。
ミニ年表(概観)
- 2005〜2007年:動画共有サービスの一般化。掲示板文化で伏せ字・音変化の慣習が広がる。
- 2008〜2012年:生放送・実況文化の隆盛。省エネ入力のニーズが高まり、「ようつべ/つべ」が日常語化。
- 2018年以降:スマホ主流・縦動画時代。ビジネス用途の拡大に伴い、公的場面では正記“YouTube”が優勢、カジュアル層で俗称は局所的に維持。
「ようつべとは 知恵袋」で盛り上がる疑問に回答
よくある質問を、Q&Aでさっと解決します。
- Q. なぜ日本語入力で
youtube
が「ようつべ」になるの?
A. 日本語IMEの“ローマ字→かな”規則が働くからです。 かな入力状態ではyo
→よ、u
→う、tu
→つ、be
→べ に逐次変換され、変換前文字列として 「ようつべ」 が現れます。半角英数へ切り替えれば YouTube(英字)のまま入力できます。
- Q.「ようつべ」って正式名称?
A. いいえ。 正式名称は YouTube です。「ようつべ」は日本語ネットスラングの一種。 - Q. 意味は“ただの略称”?失礼じゃない?
A. 略称です。 基本はフレンドリーなニュアンスですが、ビジネス文脈では不向き。場に合わせて使い分けを。 - Q. 検索で「ようつべ」と入れても平気?
A. 検索は可能。 ただし公式情報やヘルプを探すなら “YouTube ○○” で検索した方が正確にヒットします。 - Q. カタカナの「ユーチューブ」表記はOK?
A. 一般文脈では可。 ただしブランド名の正記は “YouTube”。企業・学校・自治体の文書は原則これに合わせましょう。 - Q. 海外でも「youtsube」「yotube」みたいな崩しは通じる?
A. 通じません。 英語圏では略さず YouTube と書くのが無難です。 - Q. SEOのためにタイトルへ「ようつべ」を入れるべき?
A. 目的次第。 一部ユーザーの検索意図には刺さりますが、公式・網羅情報を狙う記事は“YouTube”が基本。本文中で俗称を共起語として自然に補完するのが安全です。 - Q. 商標やブランドガイドライン的に問題は?
A. 正式表記の尊重が原則。 ロゴ・名称の扱いは各社ガイドラインがあるため、営利素材・配布物では正記を徹底しましょう。
図解:日本語入力で youtube が「ようつべ」になる仕組み
[キーボード] youtube
│
├─ 日本語入力 (ひらがな) / IME
│ ローマ字→かな 逐次変換規則
│ yo u tu be
│ よ う つ べ
▼
「ようつべ」(変換前文字列→確定)
│
└─(英数に切替した場合)→ "YouTube"(英字のまま)
誰が言い出した?ネットスラング誕生の経緯
特定の発案者は不明です。2000年代半ば、動画共有サービスが急成長した頃に、
- 掲示板・動画コミュニティでの言い換え文化
- 検索・フィルタ回避、文脈の軽さを演出する“遊び”
- 短文主義(レス・ポストの文字数節約)
などから自然発生的に普及したと考えられています(諸説あり)。
当時の“言い換え”の例
- Google → ぐぐる / Twitter → ついった
- ニコニコ動画 → ニコ動 / Instagram → インスタ
- Amazon → アマゾン/アマ(省略)
固有名詞を音変化・短縮・婉曲する仕草が、「ようつべ/つべ」にも波及しました。
ようつべは死語か?現在の使用回数をデータ検証
厳密な実数は公開データが限られますが、おおまかな傾向を自力で確認する手順を紹介します。
- Google トレンドを開く → キーワードを比較
例:ようつべ
/つべ
/YouTube
地域を「日本」、期間を「過去 5 年」などに設定。 - X(旧Twitter)の検索で用例を観察
検索語:ようつべ OR つべ
。最新・過去投稿の頻度や文脈を確認。 - コミュニティ別に差をチェック
ゲーム界隈・配信界隈では今も慣用的に使用されがち。ニュースやビジネス領域では“YouTube”一択が多数派です。 - Google 検索の一致/部分一致を比較
完全一致(引用符)と部分一致を使い分け、ヒット件数と検索結果の種類(辞典/SNS/ブログ)を見比べます。 - 俗語辞典・コミュニティ辞書を参照
用語の説明や初出の語りを比較。ただし編集制のサイトは鵜呑みにしないのがコツ。 - 簡易アンケート
自分のブログやSNSで「どの表記を使う?」と投票。年代層を添えて集計すると傾向が見えます。
推測できる結論(実務向け):
- 一般層では“YouTube”の正記が主流。
- 年齢や趣味嗜好によって差が出る。ゲーム・配信・同人界隈では「ようつべ/つべ」が今も通用。
- 媒体の性格(ニュース/企業サイト/学校配布物)では正記が必須。
- 記事・資料作成では タイトルや見出しに正記、本文で俗称を補足 が安全。検索導線を意識するなら、本文の前半で俗称を明示しておきましょう。
用語早見表
表記 | 立ち位置 | 含意(ニュアンス) | 推奨シーン |
---|---|---|---|
YouTube | 正式名称 | 中立・公的 | 公式・業務・検索精度を要する場面 |
ようつべ | ネットスラング | カジュアル・親しみ | SNS・配信の雑談・フランクな記事 |
つべ | さらに略 | くだけた・省エネ | Xポスト、コメント短文 |
ユーチューブ(カタカナ) | 慣用表記 | やわらかい・読みやすい | 一般向け記事の本文、会話調の解説 |
(誤)You Tube(分割) | 誤表記 | ブランド・商標上は非推奨 | 使用しない(正しくは YouTube ) |
派生語「スプラようつべとは」ゲーム文化とYouTube
「スプラようつべ」= “スプラトゥーン(Splatoon) × YouTube” を示す俗称的キーワード。
検索や会話で、スプラ関連の YouTube 動画(立ち回り、武器解説、大会、切り抜き等)を指すときに使われます。
ライブストリーミングとYouTube Liveで盛り上がる実況
- 大会・カスタムマッチの生配信が活発。
- 視聴者はSuper Chat・メンバーシップで推しを応援。
- 低遅延配信やチャット管理でコミュニティが形成され、アーカイブが攻略データベース化します。
小ワザ:配信アーカイブのチャプターやタイムスタンプを活用すると、知りたいシーンへ一瞬でジャンプできます。
ショート・Kidsなど対象別プラットフォームの進化
- YouTube Shorts:30〜60秒の短尺で、コンボ解説や裏取りのコツなど“すぐ試せるワンポイント”が人気。縦動画で発見されやすいのも魅力。
- YouTube Kids:低年齢層向けの閲覧体験を提供。対象年齢・広告・コメントなどの設定に配慮が必要です。
- プレイリスト&再生リスト:武器別・ステージ別に整理しておくと検索にも強く、視聴継続率が伸びやすいです。
人気クリエイターが語る撮影・動画編集テクニック
はじめてでも取り入れやすい、再現性の高いコツだけ厳選しました。
- 音声最優先:マイクは“入門でも外部マイク”。ノイズ軽減をオンに。
- 画面の文字は大きく短く:字幕は10〜16字程度、キーワード先出しで離脱を防止。
- 最初の5秒で“何がわかるか”を宣言:OPを短く、ベネフィット直球が鉄則。
- テンポ命:カット間は0.3〜0.6秒を基準に。不要な間は迷わず切る。
- サムネの型:表情(驚き/ドヤ)+大書タイポ(2〜4語)+アイキャッチ(武器アイコン等)。
- Shorts最適化:縦 9:16、尺は30秒前後、最初の1秒で“もう一度見たい仕掛け”。
- アーカイブ価値化:チャプター・固定コメント・概要欄に関連リンク。関連動画で面を作る。
まとめ:つべ・ようつべ・YouTubeの関係性と正しい付き合い方
- 「つべ/ようつべ」はカジュアルな俗称、YouTubeは正式名称。
- ビジネス・公式では “YouTube”。趣味やSNSでは 俗称もOK。
- ゲーム・配信界隈では、今も慣用的に使われる場面あり。
言語や世代で異なる呼び方を使い分けるコツ
- 相手の立場に合わせる:目上・初対面・業務メール → YouTube。
- 媒体の性格に合わせる:社内Wiki・企画書 → YouTube/個人SNS → ようつべ/つべも可。
- 検索精度を上げたいとき:“YouTube 〇〇” で公式情報にアクセス。